我が家の照れ屋姫でお馴染み茶々殿だ。
シャッター音でビビってすぐさま家に入ってしまったよ。
めごちゃんめごちゃん。
御覧よこの少し不意を突かれたとぼけた表情。
たまらないよね、思わず顎のあたりをもひもひしたくなっちゃうよね。
うん、このポーズをするたびに私は顎というか喉というかをもひもひしている。
めごちゃんめごちゃんと言いながらね……。
家の方では可愛いということを「めごい」と表現するんだ。
だから茶々殿は「めごちゃん」なのだ。
そう、これは抗えない運命<<サダメ>>、茶々殿がぷりちーなモルモットに産まれた時点で決まっていた予定調和<<トゥルー>>なのだ。
勿論私もその運命に抗うことはできない。
めごいものはめごいと言ってしまうのが人間の性質<<サガ>>なのだから……。
それにしても茶々殿はお茶目さんだ。
抱っこに慣れるようにと抱っこしながらおやつの野菜を与えていたら、抱っこすると腕をおやつと勘違いして噛み付くようになった。
また、先代のぽぽさんとは真逆で、自分からケージの外へ出たがらない。
その理由は簡単。
ケージに、帰れなくなるのだ。
先代ぽぽさんはよく自分で跳躍してケージを出たり入ったりしていたが、茶々殿はどうやらケージの戻り方に「跳躍」という選択肢が無いようなのだ。
また日々の掃除のタイミングで小一時間外に出すと、父親の膝の上から動こうとしない。
そして私が抱っこして家に帰すまで静かに座っている。
先代ぽぽさんはよく走り回って勝手に帰ったものなのだが、茶々殿は連れ出さないと外に出ないし、また迎えが来ないと帰れないのだ。
箱入りお嬢様属性。クゥーッ!!!
懐いていないのでは? と思う時もある。
確かにショップの店員さんに「神経質な子だから懐くのに時間がかかると思います」と言われている。
しかし私がケージの前を行ったり来たりすると、ケージの中でちょろちょろと私の行く方向に付いて来るし、私が帰ると「キュイキュイ」と鳴き声を上げる。
(多分おやつの野菜や野草を期待しているのだと思うが)茶々殿の最初に比べればかなーり懐いてきていると思うのだ。
私はたまに茶々殿のビビリぶりを見ていると思う。
「私に貰われて良かったなぁ」と傲慢なことを。
母親がよく言うのだ。
「その子は懐かないから可愛くない」とな。
それを聞いて思うのは、多分茶々殿はうっかり噛んだりすぐに逃げたりするから、愛玩動物として可愛くないと思う人もいるんだろうなということ。
しかしげっ歯目好きの私は、そんな茶々殿もめごくてたまらないのだ……。
ぶっちゃけ「こういう性格の個体もいるのか、鑑賞向けとして付き合えばいいか。可愛いし」程度に思っているから、茶々殿のビビリ具合はそんなに気にしていない。
可愛い、帰ると鳴いてくれる、顎から喉がもふもふで触らせてくれる。
私はもう、これで満足です……。
実際は茶々殿が私に貰われて良かったんじゃなくて、私が茶々殿を迎えられて良かったと思ってるんだよなぁ。いや、両方かぁ。
パッと見里芋だけど、私にとっては最強のめごちゃんです。
茶々殿いつもありがとう。
これからもよろしくね。
読んでくださりありがとうございました。