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【小説感想】痴人の愛 ネタバレあり

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昨日一歩間違えたら側溝に突っ込むほど調子が悪かったけど、今日は下手したらアクセルとブレーキを踏み間違えそうな調子塩梅。要するにね……あまり変わってないよ!?

でも何日もそう落ち込み続けているわけにもいかないから……あれ最近似たようなこと書いてた気がするな……まぁ何日も落ち込み続けているわけにもいかないから今日は昨日書きそこなった谷崎潤一郎著「痴人の愛」の感想を認めようと思う。

間髪入れずに行くぞ、テイクオフ!!!

 

 

谷崎潤一郎 著「痴人の愛」

この物語はえーっとざっくりいうと、少し風変わりな夫婦の没落と独特な関係性を描いたものだ。この物語を没落と取るかは結構読み手により差が出るかもしれない。まぁ私は没落と取りました。さらに言えばこの夫婦は物語が進むごとに明らかに世間から孤立していったわね。

そんな風変りな夫婦は、主人公である河合譲治がカフェの女給をしていた15歳の少女、ナオミを見出して、育てていずれ妻にしようと思ったことから関係がスタートする。

ところが譲治に能力が無いのか、それともナオミにもともとそういう要素が備わっていたのか、はたまた両方か、夫婦になったはいいもののナオミはどんどん奔放な行動を取るようになり譲治の手に負えない女性へと成長していく。

そんなナオミに翻弄されるうちに、譲治の人生は静かに破滅へと向かっていく。

 

大体こんな話。

 

痴人の愛 ネタバレ感想

えーっと、結局のところ私はこの譲治という男性をひどく軽蔑する結果で終わったわけだけれど、まぁお互いなるべくしてこうなったんだなっていうのを醸し出す緻密な物語にはおったまげた。

通常、ナオミくらいまで貞操観念がぶっ壊れていて男の玩具同然の女になってしまった子っていうのは自信を失うものなんだと、私の中の常識では思っていたんだけどナオミは全然違った。ナオミはあくまでずぅっと図々しく自分の欲しいものを全部自分の手に入れ続けた。なるほどこの逞しさは当時の日本にナオミズムという言葉を生み出すに至るのも頷ける。

最後の方の譲治をひたすら誘惑し続けて結局よりを戻すに致るまでのシーンとか、譲治の愚かさとナオミの恐ろしさに鳥肌が立った。

まぁ~最初の方に書いたけど、譲治にナオミを扱うだけの能力が無かったのもそうだし、ナオミの元々の素養もそうだし、この二人はこうなるべくしてこうなった、まさに「痴人の愛」タイトルそのものズバリだなという印象だった。

で、この物語でぼややんと感じたのは、「セックスはかすがい」ってこと。

この二人の暮らしが夫婦として破綻しなかったのは、なんだかんだ譲治がナオミの身体に終始魅力を感じ求め続けていたからであって、ナオミが作中出てくる”猿”のような女性であったらこの物語は成立しなかっただろうと思う。結局譲治はナオミのセクシーさの虜になって破滅の人生を歩んでしまった。譲治はどうしようもない馬鹿だけど、それはそれだけ、セクシャルな面の相性やテクニックは夫婦のみならず男女の関係を続けるうえで大事になってくるんだというメッセージとしても受け取ることができた。

まぁーすげぇ話だった。

奔放な人っていうのは時代を超えてどこにでもいるんだなって……。

そして「セックスはかすがい」は本当に時代を超えた男女の真理だ。

別にお年寄りになってセックスできなくなっても、スキンシップは取り合い続けていきたいですね。そんな関係性をパートナーと築くことができたら、男女の人生としてはパーフェクトなんだろうなとか、割と脱線したことも考えたりした。

 

ナオミと譲治の生きざまから学ぶことは多かった。それは大体「こうはなりたくないなぁ」という反面教師だったけど……でも何も得るものが無いよりマシ。

 

今回はKindleの青空文庫で読みました。

 

痴人の愛

痴人の愛

 

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ナオミ15歳のイメージ(桃割れの髪型クソムズイ)

幸せはそれぞれであることを確認するには良い文学でした。

感想、終わり!!!

 

 

読んでくださりありがとうございました。