私ちゃんの日々の楽しみであるぐわぐわ団さんでこんなエントリーがあった。
金子みすゞさんの詩集についてのエントリーである。
金子みすゞさんといえば小学3,4年の時の恩師が好きだった詩人で、私もいつかちゃんと詩集を読んでみたいと思っていたので、このエントリーでオススメされていた詩集を迷わずぽちっとなと購入して読んでみた。
キティちゃんが熱く語っていたのを聞いたまけもけさんが熱いエントリーを書き、それに感化された私も金子みすゞさんについてのエントリーを書く……うーんグッドバイブレーションって感じだ(伝える努力をしてください)。
詩というものは小学生以来ほとんど読んでいなかったから、最初は少し読み方に戸惑ったぞ。
サクっと読めちゃう文量だからサクッと目を通すんだけど、やっぱり詩というだけあってひとつひとつの言葉のパンチ力が強い。一つずつ言葉を味わいながら読むスピードを自分の中で模索した。小説のノリで読もうとしたらビビったわい、そりゃそうだわい。
自分が忘れていた少女の頃の感性がこれでもか!と余すことなく書かれていて、読んでて甘酸っぱい気持ちになる詩ばかりだったよ。私もお空の雲と会話をして楽しむ少女だったことを思い出し、ああ、あの楽しい気持ちは忘れたくないなぁって思い直した。
中でも私は「夕顔」「仙人」「世界中の王様」「二つの草」などが特に心に響いた。
著作権は切れているのでどれかを紹介しようと思うのだが、どれにしようか。
仙人
花をたべてた仙人は、
天へのぼってゆきました。
そこでお囃すみました。
私は花をたべました、
緋桃の花は苦かった。
そこでげんげをたべました。
お花ばかりをたべてたら、
いつかお空へゆけましょう。
そこでも一つたべました。
けれどそろそろ日がくれて、
お家の灯りがついたから、
そこで御飯をたべました。
私もこんな感じの幼女だったというのを思い出しながらクスっときてしまったぜ。
どうすれば空を飛べるか毎日真剣に考えていたし、雲は毛布みたいな手触りだって信じて疑わなかった。大事にしていたウサギのぬいぐるみは、大事にしていればいつか喋って動き出し友達になってくれると思っていた。いや、喋って動かなくても友達だった。
そういう感性は現実的なアレコレを知っていくと徐々に薄れ、物事に対する真剣味も薄くなっていく。うーんそれはよろしくないゾ。
なんていうんだろうね、常に様々な物事にドキドキとときめいていたい。
そしてそれを探すアンテナは高い位置に据え置いておきたいわね。
物事にドキドキする気持ち、忘れていたなぁなんて、この詩集を読んで思いましたとさ。私ちゃんも月並みなアラサーイヤーズやねん。
一応商品リンクも貼っておくぞ~。私はこれのKindle版を買ったぞい。
読んでくださりありがとうございました。