今日は真面目な配信になりました。
大事な話であるわね。
ぜひ多くの人に統合失調症のことを知っていただきたいと思う。
知れば怖くはないと思うんだよね。
今日は珍しく配信とブログ記事の内容をリンクさせていこうね。
世界統合失調症デーですっ
気付いた人間から拡散していかないとね、こういうのはね!!!
何かというと本日5月24日は「世界統合失調症デー」です。
今日は大体ラジオで言いたいこと書いたから、ラジオの内容を抜粋して紹介していこうと思う。こういう時、原稿作っておくといいことあるなぁ。
↓ ここから
本題1「統合失調症の世界」
ではまぁまずは統合失調症ってなんぞや〜みたいなところから話していこうと思うんですけど、結構この病気って世間の人は「幻覚幻聴が見えるヤバイ病気」みたいなイメージを漠然と持っているんじゃないかな? と思います。
それも実際ある症状なんですけど、実際統合失調症で本当にしんどいのは、その陽性症状と言われる幻覚幻聴が治ってからやってくる陰性症状や認知機能の低下だったりします。
私の場合は幻覚幻聴には3年近く悩まされていたんですけど、それを薬で抑えたら、今度は陰性症状がやってきて、家から1年出られなくなりました。
なんだか表現が難しんですけれど、寝て起きて、PCを眺めるだけで精一杯で、何もできなくなってしまったんです。
私は発症が中学三年生と、思春期だったのがまずかったんですよね。
精神的な発達が未熟なまま精神疾患まで発症したから、どれが病気でどれが精神の未熟さなのか自分も周りもわからなくなってしまって、親にも相当な混乱と迷惑を与えました。
精神の発達と病状の安定が両方手に入れられてきたかな?
と思えたのは本当にここ2年のことでして、それまで発症後10年間は地獄を見るような思いで生きてきました。
例えば家事ができないのが、自分が甘えているのか、それとも病気の症状でできないのかわからない…風呂に入れないのは、甘えなのか病気の悪化なのかわからない…そういうのを一つ一つ医師や相談員と相談したり、親と仕組みづくりをして擦り合わせたりして、やっと今少し落ち着いたかな? という感じです。
この統合失調症という病気は、きちんとした服薬と安定した生活リズムさえ手に入れられれば少しずつ快方に向かうことができる病気だと思います。
一番ダメなのは、陰性症状が辛いから、もう良くなったから、薬は体に悪いかも、と勝手に薬を飲むのをやめてしまうことです。陰性症状も、弛まず薬を飲み続ければ必ず治るはずなんです。薬を飲まないから再び陽性症状に悩まされてどんどん病気が根深くなっていくんですよね。
統合失調症の治療は場合によりますが、結構長期戦のこともありますし、大事なのは諦めずにさっき述べた「きちんとした服薬」と「安定した生活リズム」この二つを続けることなんじゃ無いかなーと思っています。
↑ 一旦ここまで
補足。
私が陰性で引きこもっていたのは1年間だったんだけど、その間とにかく近所のスーパーに行くのもコンビニに行くのも恐ろしくてたまらなく、病院に行くにも親が運転する車の後部座席で人目に触れないよいうに毛布にくるまっていた記憶がある。
ただ、朦朧としていた頃はまだマシで、動けるようになってからの方が上に書いた発達と病気の両面からできないことの壁にぶつかりまくって、20代前半は本当にしんどかったわね。25歳を過ぎたら徐々に生きるのが楽になってきたかな? という感じがあった。
15歳で発症だったから、10年かけてやっと人間らしい暮らしができるようになったという感じ。周りと比べるのもおかしな話かも知れないけれど、周囲の同年代に比べると大きく出遅れた私は、本当に今でも彼女たちよりも幼く未熟だという自覚がある。
年相応ではないね。
発症の原因としては強いストレスが挙げられるけど、その辺は専門家でもないから良くわからんわよね。
で、後半は世間と統合失調症のあれこれ。
↓ ここから
本題2「世界と統合失調症」
で、ここまで聞いてて統合失調症との付き合い方は意外とシンプルだというコトはお分かりいただけたかと思うのですが……そうそう、統合失調症との付き合い方っていうのは意外とシンプルなんですよ。
服薬、生活リズム。
この2点に気を付ける。
で、自分の不調のサインに気付いたらその服薬、生活リズムを見つめ直してみる。
それでもダメなら、他にストレス因子があるはずです。
これだけです。
私もこのシンプルさに気付くのに10年かかってます…。
まぁ実際これを続けるのが一番難しかったりするんですよね…。
なんでも人間って、自分で物事を複雑にしてしまっているところはありますよね。
複雑に捉えようとしてしまうといいますか。きっと世間の人がこの病気に植え付けている先入観みたいなのも、そういうものなのかも知れませんね。
統合失調症は、まぁそりゃあなってしまえば物凄く辛いですし、大変な思いをする病気です。でも、だからと言って見ず知らずの人に迷惑をかけようなんて人は滅多にいません。
それこそ、悪いことをした人が悪目立ちして印象を悪くしているだけであって、その奥にいる当事者たちはただ静かに1人で戦っている人たちなんですよね。
もう少し、世間が統合失調症に寛容になってくれたらいいな〜というのは当事者の願いです。
100人に1人がなり得る病気ですからね…いつ誰がなってもおかしく無いと言えます。
私の最初の主治医は言っていました。
「雷に打たれたようなもので、誰も悪く無いんだよ」
と。
どうかこの「世界統合失調症デー」で、1人でも多くの方が統合失調症に正しい理解を深めてくださりますように!
↑ ここまで
補足。
まぁ医師が柔らかく「誰も悪くない」と表現したのは、実際まだ発症原因が詳しく特定できていないからというのもあるんだろうなぁ。
統合失調症だから生きていちゃいけないなんてことは絶対になく、辛抱強く付き合っていけば必ず光明は見える病気である。光明が見えれば健康的に生きていくこともできる。
まぁこの原稿でも書いているけれど、とにかく諦めることだけはしないでくれと言いたい。あと断薬は何がなんでも誰に何を言われてもするなと。
そうだなぁ、ぜひこういう機会にちょっとずつ当事者やその家族が発信をしていって、統合失調症の正しい理解を広げることに繋がっていったらいいなぁと思いまする。
イエスたまにポジティブイエス!!!
私はインターネットでこうして呼びかけることくらいしかできないけど、それでも何かの力になれると信じて!
読んでくださりありがとうございました。