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【漫画感想】セッちゃん で関係性と空気感の妙技に触れた…

こちらの漫画を読んだので、感想をばー!!!!

結構よかったけん、オススメしちゃうぞー!

えーとね、大島智子著「セッちゃん」って漫画です。

 

あらすじを書いておく。

 

セッちゃんの「セ」は「セックス」の「セ」。

セッちゃんは誰とでもセックスしちゃう女の子。

誰にも興味を示せない男の子あっくん。

あっくんは名前が厚だからあっくん。

日に日に物騒になっていく昨今に出会った二人は、世間のうねりが大きくなっていくのと比例するように少しずつ近づいていく。

あっけない最期まで、ちょっとずつ。

 

 

今回はアマゾンも何も見ずにあらすじ書いてみた。

絵が素敵だと思ったなら買ってみてもいいと思う。

セッちゃんの「セ」要素は思ったよりライトに表現されているし、そういう描写に抵抗ある人でも読みやすいと思う。

この漫画が何を言いたかったのかっていうのは読み手にかなり委ねられるところがあると思うんだよな。どの漫画もそうだとは思うけれども。

この漫画はぽやんとしたタッチの中に「いつこうなってもおかしくない」っていう殺伐とした世界観が広がっていて、その中にぽやんとした二人の関係性が描かれている、すごく不思議な読み心地の漫画だった。

殺伐とした世の中でぽやんと二人は浮いていたし、団結して学生運動なんぞをしている周囲に対し、二人は世界と多分意図的に一線を置いていた。あっくんはよく「こっち側」という表現をしていたが、あっくんは間違いなく「そっち側」だと思う。

(コレに関しては読めばわかる)

そんな中だけど二人の居心地のよい空気感は読み手にもひしひしと伝わってきた。

私はこういうお互いにお互いしかいないような感じの「友達以上恋人未満」な物語に大変弱いのである。

 

セッちゃんとあっくんひとりひとりについても考えてみる。

セッちゃんはバカとよく言われる。

彼女がなんでそういうことをしているのか、誰も聞かないまま、セッちゃんはひたすら色々な男性とお礼の代わりにセックスをする。

なんで誰もセッちゃんがそういうことをするのか聞かなかったんだろう。

バカを諭すように(諭す人は実際バカにしているんだけど)説教はする癖に、セッちゃんの心に対して誰も気にも留めない。あー、これが世界なんだなって思う。人は自分のことを見ているようで、その実誰も自分の事なんか見ちゃいない。見ようともしない。

でもセッちゃんはそれすら気にしなくて。

セッちゃん自身も誰も見ていなくて。

なんというか、危うい存在であるはずなのに見ていてどこか安心できる、そんな女の子だった。

 

あっくんはとある出来事から人に興味を持たなくなった。

世界が自分と違う感じがしていた。

高校の時から付き合っている彼女にすら興味が持てなくて、でもそんなあっくんは気が付いたらセッちゃんと一緒にいるようになった。

そのうち離れる関係でいるから心地よかったのかも知れない。

多分あっくんは心の奥底で怖がっているんだと思う。

だから誰とでも寝れる、誰にも興味のないセッちゃんが丁度よかったんだと思う。

あっくんの、普通の男の子に見えるけどどこか感傷的でナイーブなところは人間らしくてよかった。

 

この二人が織りなす空気感は大変絶妙だった。

救い合うわけでもなく、ただ、一緒にいるだけ。

この感じは是非味わってもらいたいわね。

よかったら読んでみて欲しい。

 

アマゾン貼っておくね~。

 

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

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 kindleもあるよー。

 

 

読んでくださりありがとうございました。